2024年度コンテスト開催概要

第16回「京都映画企画市」優秀映画企画決定!『引かれ者の小唄』栗本慎介(企画・監督)&島村隆(企画・脚本)

2024年度の京都映画企画市の企画コンテストが10月5日(土)にハートピア京都にて開催されました。多数の応募書類より選出された5企画のプレゼンテーションが行われ、審査の結果、優秀映画企画は、『引かれ者の小唄』栗本慎介(企画・監督)&島村隆(企画・脚本)に決定しました。
本企画には350万円相当のパイロット版映像制作権利が付与され、東映株式会社京都撮影所もしくは株式会社松竹撮影所の協力とアドバイスを受けながら京都府内で撮影をする予定です。


左から犬童一心氏、栗本慎介氏、島村隆氏、和田隆氏、須藤泰司氏

【企画名】

『引かれ者の小唄』(ヒカレモノノコウタ)

【企画者】

企画・監督:栗本 慎介(クリモト シンスケ)/ 企画・脚本:島村 隆(シマムラ リュウ)

【ストーリー】

江戸末期。与力・辰之進は、罪人の半次郎を市中引き回しで刑場まで送り届けることとなった。ところが半次郎は、長年奉公した商家の主人を殺した罪で磔になるにも関わらず、馬上で小唄を口ずさむ。態度に不審を抱いた辰之進は、刑場までの五つの場所でひとつずつ望みの物を与える代わりに、本心を聞き出そうと駆け引きを試みる。やがて道中で、その真相を知ることになるが、、、。

【評価】

「この企画の題材、従来の時代劇では誰も作っていなかった“市中引き回し”のアイデアがとても良かった。まだ詰めが甘い部分はあり、他のファイナリストの企画も個性があり面白かったが、長編化を見据えて成立させる可能性を感じて選出した。」

【受賞者の言葉】

栗本「魅力的な企画が並ぶ中で、まさか受賞できると思っていなかったので、非常に驚いています。すぐにパイロット版製作が始まるので気が抜けないですが、ぜひ面白い作品にして、長編化に繋げられるよう、京都の撮影所のお力を借りて頑張っていきたいと思います。」

島村「審査員に今回いただいたご指摘を活かして、キャスティングなど企画内容もさらに再考して、良い企画にしたいと思います。」


馬杉雅喜監督『サバイバル忍者』パイロット映像:完成披露上映&舞台挨拶!

また、2023年度の優秀映画企画パイロット映像『サバイバル忍者』の完成披露上映も開催され、馬杉雅喜監督と脚本の三井玲衣氏による舞台挨拶も行われました。企画を練るうちに先祖が忍者の始祖であったことが判明した馬杉監督の本コンテストへの挑戦や、パイロット版映像制作時の京都山中ロケでの殺陣の撮影裏話などで盛り上がりました。

そして、2016年度の優秀映画企画としてパイロット映像を制作した『黒の牛』(蔦哲一朗監督)。国際共同製作を経て、本企画市の優秀映画企画から初長編化を果たしました。今年度の第37回東京国際映画祭<アジアの未来>部門にて上映されることが決定しています。


【開催概要】

・書類選考を勝ち進んだファイナリスト達による企画プレゼンテーション
・『サバイバル忍者』 (2023年度優秀映画企画パイロット映像) 完成披露上映会
・審査結果発表

2024年10月5日(土) @ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館)
13:30~16:30(13:20~ 一般受付開始)
一般公開&入場無料 事前申込制


<評価者>※プロフィール詳細は、評価者ページをご覧ください。
犬童 一心(映画監督)
須藤 泰司(東映株式会社 映画企画部 ヘッドプロデューサー)
和田 隆(映画評論家/プロデューサー)

<ファイナリスト>(作品名五十音順、敬称略)

『落武者敗走記』
おちむしゃはいそうき

安藤 恵哉(あんどう けいや)/監督・脚本
アメリカの大学で映画演出と脚本を学んだ後に帰国し、映像制作会社で監督デビュー。数多くのCM、PV、WEBムービーなどを企画演出。ナイキのCMやナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーなど、海外向けの映像も数多く手がける。短編映画では60を超える国際映画祭での入選経験があり、現在は長編映画やドラマの企画開発を行なっている。

『化身』
けしん

川又 藍(かわまた あい)/ディレクター
1990年生。京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)・映画学科、東京藝術大学大学院・映像研究科卒。映画『海よりもまだ深く』に美術助手として参加後、分福に所属。『三度目の殺人』、『万引き家族』に監督助手として参加。2020年、短編映画『Someone』を初監督。第15回札幌国際短編映画祭ジャパン・プレミア・アワードを受賞。

『然るのち、堕ちる』
しかるのち、おちる

池田 暁(いけだ あきら)/監督
2013年、『山守クリップ工場の辺り』がロッテルダム国際映画祭、バンクーバー国際映画祭にてグランプリを獲得。2017年『うろんなところ』が東京国際映画祭にて上映される。2018年、ndjc2017 にて短編映画『化け物と女』を製作。2021年、劇場公開作品『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』が東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞。

『玉響道中膝栗毛』
たまゆらどうちゅうひざくりげ

齋藤 栄美(さいとう えみ)/監督
東京造形大学映画専攻卒業後、助監督として多くの監督の下で経験を積む。映画『トーキョーカプセル』で監督デビュー。映画企画『うぶごえ』がMPA/DHU/TIFFCOMピッチングコンテストにてプレジデント特別賞を受賞。映画『一夜二糸』が国内外の映画祭にノミネート。オムニバス映画『DIVOC-12』にて映画『海にそらごと』が全国劇場公開された。

井上 季子(いのうえ としこ)/プロデューサー
兵庫県神戸市出身。2016 年よりドラマの企画、プロデュースを行う。近年は、自身企画立案ドラマの脚本も手がける。WOWOW「ウツボラ」(2023)、WOWOW「ひとりで飲めるもん!」(2021)、NHK「正義の天秤1&2」(2021&2023)など。

松井 香奈(まつい かな)/脚本家
東京都生まれ。国際基督教大学卒。広告代理店に勤務しながらシナリオ・センターで学び、イーハトーブ脚本賞最優秀賞、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞などを受賞。2017年よりフリーランスの脚本家として活動。主な映画作品に『少女』『ビブリア古書堂の事件手帖』『みをつくし料理帖』『マリッジカウンセラー』など。

『引かれ者の小唄』
ひかれもののこうた

栗本 慎介(くりもと しんすけ)/企画・監督
早稲田大学芸術学校で映像制作を学び、その後東京藝術大学大学院映像研究科にて黒沢清に師事。在学中に監督したオムニバス映画・沢木耕太郎原作『人の砂漠 おばあさんが死んだ』が全国劇場公開。修了制作『cage』はフランクフルト映画祭に出品。その後も短編映画など自身の作品の制作を続けている。

島村 隆(しまむら りゅう)/企画・脚本
東京生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、早稲田大学芸術学校でTAとして勤務。 東京藝術大学大学院映像研究科へ進学し、筒井武文に師事。 修了制作『cage』では脚本を手がける。現在は松竹映像センターで企画・演出の仕事をしている。

【オンライン企画相談会(非公開)】

「京都映画企画市」映画企画コンテスト開催前に、
応募者の方を対象に映画企画相談会を実施しました。

<内容>

コンテストの前に企画応募者のスキルアップと企画実現を目的に、映画制作の第一線で活躍するプロデューサーを相談員に迎え、「企画市」企画応募者からマンツーマンで企画相談を受付けました。

<日時>

2024年9月14日

<相談員プロデューサー>(五十音順)

・久保田 傑(くぼた すぐる)プロデューサー
(株)オフィス・シロウズ

1964年東京生まれ。90年に『福本耕平かく走りき』で第16回城戸賞受賞。同作で、監督デビュー。『ヒロイン!』(98)『絵里に首ったけ』(00)など数々の映画の脚本を担当し、2001年よりプロデューサーとして、株式会社オフィス・シロウズに所属。李相日や沖田修一などの作品を手掛ける一方、新人監督のプロデュースも多く行っている。代表作は『ごめん』(02)、『キツツキと雨』(12)、『許されざる者』(13)、『嘘を愛する女』(18)、『子供はわかってあげない』(21) 、『明るいニュース』(24:ndjc2023)など。最新作は「シュリンク」(NHK土曜ドラマ)。

・永井拓郎(ながい たくろう)プロデューサー
(株) RIKIプロジェクト

1977年生まれ。石川県出身。『ひゃくはち』(08)、『ぼくたちの家族』(14)などをプロデュース。『聖の青春』(16)では、松山ケンイチが日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年も『ある船頭の話』(19)、『私をくいとめて』(20)、『茜色に焼かれる』(21)、『死刑にいたる病』(22)、『愛にイナズマ』『月』(23)などを手掛ける。『本心』が11月8日公開予定。現在、㈱RIKIプロジェクトの代表取締役を務める。

2023年度の様子

【第15回「京都映画企画市」優秀映画企画は馬杉雅喜監督の『サバイバル忍者』に決定!】

2023年度の京都映画企画市コンテストが9月23日(土・祝)にハートピア京都で行われました。多数の応募書類より選出された5企画のプレゼンテーションが行われ、3名の審査員による厳正な審査の結果、優秀映画企画は、馬杉雅喜監督(脚本:三井玲衣)の『サバイバル忍者』に決定いたしました。
馬杉監督は表彰状を受け取った後、笑顔で「犬童監督の講評を受け、キャラクターの精神や気持ちの流れについてアイディアがまとまりました。企画内容をしっかり見ていただいたことがうれしかったです。選ばれなかった場合も、再度修正して挑戦しようと思っていました」と語りました。
本企画には350万円相当のパイロット版映像制作権利が付与され、東映株式会社京都撮影所もしくは株式会社松竹撮影所の協力とアドバイスを受けながら京都府内で撮影をする予定です。

【鹿野洋平監督の『うつつの光、うつる夜』パイロット版 初上映&舞台挨拶!】

また、2022年度第14回優秀映画企画 鹿野洋平監督の『うつつの光、うつる夜』のパイロット版がコンテスト内で初上映されました。
主人公善吉役の堀田貴裕さんと、善吉の妻お絹役の大石彩未さんにもご挨拶いただき、華やかな雰囲気の中、舞台挨拶がスタート!
鹿野監督には応募したきっかけから、コンテストに4回チャレンジする中で感じていたこと、写し絵をテーマにする上でこだわったことなど、様々な角度からお話をお伺いしました。
鹿野監督らしいユーモアを交えながら終始笑いの絶えない時間となりました。

【開催概要】

ファイナリストによるプレゼンテーション
『うつつの光、うつる夜』2022年度パイロット版上映・鹿野洋平監督舞台挨拶
優秀映画企画発表&審査員講評
<日時>
9/23(土・祝) 13:30~16:20 【一般受付開始13:20~】

<場所>
ハートピア京都 大会議室 (京都府立総合社会福祉会館)

<評価者>※プロフィール詳細は、評価者ページをご覧ください。
犬童 一心(映画監督)
矢島 孝(松竹株式会社 映像企画部映画企画室プロデューサー)
和田 隆(映画記者/プロデューサー)


<ファイナリスト>(作品名五十音順、敬称略)

『洗い髪のお妻さん』
アライガミノオツマサン

中嶋 駿介(なかじましゅんすけ)/脚本・監督
1987年富山県生まれ。東京造形大学大学院にて諏訪敦彦監督に師事したのち、天の邪鬼的にCMディレクターとなる。その後、CMやCreepy NutsのMV等を手掛けるも、映画熱が再燃。2019年に監督した『Share the Pain』が池袋シネマ・ロサにて劇場公開。2022年、短編『うなぞこのいえ』が東京国際映画祭 Amazon Prime Videoテイクワン賞ファイナリストに選出。

『ガブ』
ガブ

栗本 慎介(くりもと しんすけ)/企画・監督
1979年生まれ。早稲田大学芸術学校で映像制作を学び、その後東京藝術大学大学院映像研究科にて黒沢清に師事。在学中に監督したオムニバス映画・沢木耕太郎原作『人の砂漠 おばあさんが死んだ』が全国劇場公開。修了制作『cage』はフランクフルト映画祭に出品。その後も短編映画など自身の作品の制作を続けている。

島村 隆(しまむら りゅう)/企画・脚本
1976年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科へ進学。
修了制作『cage』では脚本を手がける。現在は松竹映像センターで企画・演出の仕事をしている。

『サバイバル忍者』
サバイバルニンジャ

馬杉 雅喜(ますぎまさよし)/監督・映像作家
1983年京都生まれ。東映京都撮影所で特機部として従事後、シネマズギックスを立ち上げる。『STAND UP』 SSFF特別賞。『笠置ROCK!』 イオンシネマ系劇場公開。「おやじキャンプ飯」 Youtubeドラマ980万再生。『いつも笑顔で』 48HFP大阪グランプリ。京都デジタルアミューズメントアワード受賞。夢は世界一の映画監督。

『まやかし侍』
マヤカシザムライ

洞内 広樹(ほらない ひろき)/映画監督・映像ディレクター
1985年神奈川県生。ジェームズ・キャメロンとB’zを愛する。中学2年で映画を撮り始める。現在、電通クリエーティブX所属。
2017年、短編映画『東京彗星』が国内外で受賞。2019年『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』の一遍『GHOSTING』、2022年『サムライソードフィッシュ』など。企画・脚本・監督・編集まで手掛ける。

『累-RUI-』
ルイ

玉木  雄介(たまきゆうすけ)/監督・助監督(演出業)
京都府京都市出身。京都市立芸術大学美術学部を卒業後、東映京都撮影所に入所。数多くの現代劇・時代劇の現場を経験し、現在はフリーの演出部として活動中。2021年、YouTubeドラマ「アワーホーム」の脚本・演出を経て、2022年は、KTV・BSフジのドラマ「コンビニ★ヒーローズ〜あなたのsosいただきました!!〜」第7話の監督を務める。

永富康太郎(ながとみこうたろう)/プロデューサー
1993年生まれ。大学卒業後、関西テレビ放送株式会社に入社。3年間の宣伝部勤務を経て制作部へ異動後、ディレクターを経験。自身が企画した「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」で初のドラマ制作を経験し、現在は日本映画放送株式会社へ出向。『仕掛人・藤枝梅安』「鬼平犯科帳 SEASON1」(劇場版・連続TVシリーズ)で宣伝やプロデューサーを務める。


【オンライン企画相談会(非公開)】

「京都映画企画市」映画企画コンテスト開催前に、
応募者の方を対象に映画企画相談会を実施します。

<内容>

コンテストの前に企画応募者のスキルアップと企画実現を目的に、映画制作の第一線で活躍するプロデューサーを相談員に迎え、「企画市」企画応募者からマンツーマンで企画相談を受付けます。

<日時>

2023年9月上旬(予定)

<相談員プロデューサー>(五十音順)

・久保田 傑(くぼた すぐる)プロデューサー
(株)オフィス・シロウズ

1964年東京生まれ。90年に『福本耕平かく走りき』で第16回城戸賞受賞。同作で、監督デビュー。『ヒロイン!』(98)『絵里に首ったけ』(00)など数々の映画の脚本を担当し、2001年よりプロデューサーとして、株式会社オフィス・シロウズに所属。李相日や沖田修一などの作品を手掛ける一方、新人監督のプロデュースも多く行っている。代表作は『ごめん』(02)、『キツツキと雨』(12)、『許されざる者』(13)、『嘘を愛する女』(18)、『Red』(20)、『子供はわかってあげない』(21) 、『いつか、いつも……いつまでも。』(22)など。

・永井拓郎(ながい たくろう)プロデューサー
(株) RIKIプロジェクト

1977年生まれ。石川県出身。『ひゃくはち』(08)、『ぼくたちの家族』(14)などをプロデュース。『聖の青春』(16)では、松山ケンイチが日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年も『ある船頭の話』(19)『私をくいとめて』(20)『茜色に焼かれる』(21)『死刑にいたる病』(22)など話題作を多く手掛ける。10月27日に『愛にイナズマ』が公開予定。現在、㈱RIKIプロジェクトの代表取締役を務める。

2022年度の様子

【第14回 京都映画企画市優秀映画企画が決定!】


2022年度の京都映画企画市コンテストが10月16日(日)に京都みなみ会館で行われました。3名の審査員による厳正な審査の結果、優秀映画企画は、鹿野洋平監督の『うつつの光、うつる夜』に決定いたしました。
本企画には350万円相当のパイロット版映像制作権利が付与され、東映株式会社京都撮影所もしくは株式会社松竹撮影所の協力とアドバイスを受けながら京都府内で撮影をする予定です。


【蔦 哲一朗監督『黒の牛』2016パイロット版 長編化記念上映・舞台挨拶】

また、2016年度優秀映画企画 蔦哲一朗監督『黒の牛』が日本、台湾、アメリカの国際共同製作で長編映画化されることを受け、コンテスト内でパイロット版が上映されました。
長編化に至るまでの過程や、フィルム撮影へのこだわりなど、興味深いお話を伺うことができました。
主演にリー・カーション、田中泯、美術に部谷京子、音楽に坂本龍一(敬称略)を迎えるなど豪華スタッフ陣が集まった長編映画『黒の牛』は2024年以降に公開予定です。是非、劇場でご覧ください。


【開催内容】

<概要>
・ファイナリスト5名によるプレゼンテーション
・『黒の牛』パイロット版上映・蔦哲一朗監督舞台挨拶
・優秀企画発表・審査員講評

<日時>
2022年10⽉16⽇(⽇)13:30-16:00 (受付開始 13:20)

<場所>
京都みなみ会館(京都市南区⻄九条川原城町110)

<評価者>※プロフィール詳細は、「評価者」ページをご確認ください。
犬童 一心(映画監督)
矢島 孝(松竹株式会社 映像企画部映画企画室プロデューサー)
和田 隆(映画記者/プロデューサー)

<映画企画コンテスト ファイナリスト>(作品名五十音順、敬称略)


『うつつの光、うつる夜』
ウツツノヒカリ、ウツルヨル

鹿野 洋平(監督)
1992年神奈川県横浜市生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了後、 東映株式会社に芸術職研修契約者の助監督として入社。東映東京撮影所・東映京都撮影所にて数多くの映画やTVドラマに演出部として参加後、現在はフリーランスの助監督・映像作家として活動中。



『御伽探偵』
オトギタンテイ

大脇 邦彦(監督・脚本)
1983年生まれ。2006年より映像業界に足を踏み入れ松竹撮影所にて時代劇をメインに助監督として現場に所属。滝田洋二郎、本木克英、中村義洋などの映画監督の作品にも参加し、現在も時代劇の新時代に向けて躍進中である。『池波正太郎時代劇 光と影』『くノ一忍法帖蛍火』を監督する。



『刀愛(仮)』
トウアイ

加瀬 聡(映画監督)
1975年千葉県生まれ。美容師、バンド活動等を経て、日本映画学校へ入学。卒業後、フリーランスの助監督として様々な作品へ参加。2011年、長編「SPINNING KITE」が世界15の映画祭、映画賞にてノミネートと受賞。以降、文化庁委託事業ndjc2014に選出され『もちつきラプソディ』を制作するなどコンスタントに短編を監督する。



『碧海のレクイエム』
ヘキカイノレクイエム

笹木 惠水(監督)
東京都出身。日本大学芸術学部映画学科監督コース在学中に、劇場デビュー後、短編映画を中心に創作開始。各地に滞在して創ることを好み、小樽では3作品を創作、札幌国際短編映画祭で上映。京都では、京都フィルムメーカーズラボに参加後、4組のアーティストが短歌を歌い継ぐ『little song』を撮影、公開中。



『纏』
マトイ

鳥畑 恵美莉(映像ディレクター)
1990年生まれ。大学卒業後、映像制作会社SEPに入社。制作を経て現在は映像ディレクターとして活動中。レキシ「たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう」、adieu「夏の限り」、Anna Takeuchi「泡沫SUMMER」「てのひら重ねれば」、the engy「Lay me down」「Higher」等のMV監督を務める。


【「京都映画企画市」オンライン企画相談会(非公開)】

「京都映画企画市」映画企画コンテスト開催前に、
応募者の方を対象に映画企画相談会を実施しました。


<内 容>
コンテストの前に企画応募者のスキルアップと企画実現を目的に、映画制作の第一線で活躍するプロデューサーを相談員に迎え、「企画市」企画応募者からマンツーマンで企画相談を受付けました。双方から活発に意見が交わされ、実りある時間となりました。

<日 時>
 2022年10月1日(土)

<相談員プロデューサー>(五十音順)

・久保田 傑プロデューサー
 (株)オフィス・シロウズ
1964年東京生まれ。90年に『福本耕平かく走りき』で第16回城戸賞受賞。同作で、監督デビュー。『ヒロイン!』(98)『絵里に首ったけ』(00)など数々の映画の脚本を担当し、2001年よりプロデューサーとして、株式会社オフィス・シロウズに所属。李相日や沖田修一などの作品を手掛ける一方、新人監督のプロデュースも多く行っている。代表作は『ごめん』(02)、『キツツキと雨』(12)、『許されざる者』(13)、『嘘を愛する女』(18)、『Red』(20)、『子供はわかってあげない』(21)など。


・永井拓郎氏
 (株)リキプロジェクト
1977年生まれ。石川県出身。『ひゃくはち』(08)、『ぼくたちの家族』(14)などをプロデュース。『聖の青春』(16)では、松山ケンイチが日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年も『ある船頭の話』(19)『私をくいとめて』(20)『茜色に焼かれる』(21)『死刑にいたる病』(22)など話題作を多く手掛ける。9月16日に『川っぺりムコリッタ』が公開。現在、㈱RIKIプロジェクトの代表取締役を務める。


2021年度の様子

〇優秀映画企画上映会(一般公開・無料・事前申込制)
2022/1/23(日)『水虎』京都凱旋上映
&金子雅和監督、部谷京子氏(美術)舞台挨拶

2020年度優秀映画企画『水虎』の京都凱旋上映会を、2022/1/23(日)に京都文化博物館にて開催しました。
金子雅和監督、美術の部谷京子さん、劇中画・特殊造形の金子美由紀さんら3人のトークを行い、遊女役として出演の沢暉蓮さんにもご挨拶いただきました。

詳細
https://www.facebook.com/kyotofilmpitching/posts/4717328881654386

水虎
左から金子美由紀さん、金子雅和監督、沢暉蓮さん、部谷京子さん
※フォトセッション時はマスクを外しております。

水虎
2019年度優秀映画企画『酢と油』上映

2020年度優秀映画企画『水虎』(パイロット版)は、2021年のプチョン国際ファンタスティック映画祭・企画マーケット「NAFF It Project」ポストプロダクションサポート部門でMocha Chai Award 受賞、第34回東京国際映画祭Amazon Prime Videoテイクワン賞ではファイナリスト作品として上映され、今回が初の京都凱旋上映となります。また、併せて2019年度優秀映画企画『酢と油』(パイロット版)も上映いたします。どなたでもご鑑賞頂けますので、ぜひお申込み下さい。

【開催内容】

日 時:2022年1月23日(日)10:30~12:00 (受付開始10:15~)
会 場:京都文化博物館 3F フィルムシアター

    (〒604-8183 京都市中京区三条高倉)
    https://www.bunpaku.or.jp/info/access/
上映作品(パイロット版):『水虎』(金子雅和監督)、
            『酢と油』(熊谷まどか監督)
ゲスト:金子雅和監督、部谷京子氏(美術)、劇中画・特殊造形の金子美由紀氏、キャスト沢暉蓮さん



<上映作品(パイロット版)詳細>
『水虎』(金子雅和監督)
http://kyotofilmpitching.jp/archive/r02/

『酢と油』(熊谷まどか監督)
http://kyotofilmpitching.jp/archive/r01/

<京都ヒストリカ国際映画祭>
公式HP
https://historica-kyoto.com/

京都映画企画市連携企画『水虎』作品詳細ページ
https://historica-kyoto.com/films/8763/

〇映画企画コンテスト(一般公開)

2021年度の映画企画コンテストは、11/7(日)にオンライン開催されました。優秀映画企画は、「幕末陰陽師・花 ~The Last Exorcist~」谷口広樹(プロデューサー)に決定しました。
本企画には、350万円相当のパイロット版映像制作権利が付与され、制作されました。

前回の企画コンテスト審査の様子

2021年度映画企画コンテストの様子

映画企画コンテストでは、書類審査を通過した7企画の代表者によるプレゼンテーションが行われます。審査員の評価で優秀映画企画(1企画)を選び、受賞者には350万円相当のパイロット版(短編)映像制作権が付与され、京都の撮影所の協力のもと撮影が行われる事になります。


【開催内容】

日 時:2021年11月7日(日)14:00~16:40
会 場:オンライン(Zoom)


<映画企画コンテスト ファイナリスト>(作品五十音順)

『おどれ一角』 玉木 雄介(監督)
『画鬼を愛した幽霊』 浅沼 直也(監督)
『木屑の血』 田中 大貴(映画監督、映像ディレクター、VFXアーティスト)
『天一 〜T E N I C H I〜』 柳 裕章(監督)
『幕末陰陽師・花 ~The Last Exorcist~』 谷口 広樹(プロデューサー)auto> 『発酵と腐敗』 太田 信吾(監督・脚本)
『寄り鯨と舟屋のキヨ』 神保 慶政(映画監督)

<評価者>※プロフィール詳細は、「評価者」ページをご確認ください。

掛尾 良夫氏(田辺・弁慶映画祭プログラム・ディレクター、フィルミネーション株式会社 エグゼクティブ・アドバイザー)
橋本 一氏(監督)
湊谷 恭史氏(プロデューサー)

〇映画企画相談会(非公開)

第一線で活躍するプロデューサー(相談員)が本年度京都映画企画市応募者の中から映画企画の相談をマンツーマンで行います。


【実施要項】
オンライン開催
2021年10月30日(土)

※詳細は対象者へ事務局よりメールでご連絡いたします

【相談員(指導プロデューサー)】(敬称略) 


西ヶ谷寿一(にしがや としかず)
東京テアトル株式会社 映像事業本部 企画調整部 プロデューサー

1970年生まれ。静岡県出身。明治大学文学部演劇学専攻卒業。03年に東京テアトルに入社。新人監督の発掘と育成を中心にプロデュースを始める。代表作は、井口奈己監督『犬猫』(04)『人のセックスを笑うな』(07)、沖田修一監督『南極料理人』(09)『横道世之介』(13)『おらおらでひとりいぐも』(20)、冨永昌敬監督『パビリオン山椒魚』(06)『パンドラの匣』(09)『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、熊切和嘉監督『私の男』(14)『ディアスポリスDIRTYYELLOW BOYS』(16)、真利子哲也監督『NINIFUNI』(11)『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、岨手由貴子監督『グッド・ストライプス』(15)、前田司郎監督『ふきげんな過去』(16)、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』(19)など。最新作は、岨手監督『あのこは貴族』(21)。


佐藤美由紀(さとう みゆき)
(株)オフィス・シロウズ プロデューサー

北海道出身。日本映画学校卒業後、1993年、㈱オフィス・シロウズ設立時より参加し、柄本明監督『空がこんなに青いわけがない』(93)以降のオフィス・シロウズ作品の制作に関わる。主な作品歴は、原将人監督『20世紀ノスタルジア』(97)、中江裕司監督『ナビィの恋』(99)『ホテル・ハイビスカス』(02)『真夏の夜の夢』(09)、長崎俊一監督『柔らかな頬』(01)『闇打つ心臓』(06)、中原俊監督『コンセント』(02)、冨樫森監督『ごめん』(02)、中村義洋監督『ルート225』(06)、沖田修一監督『キツツキと雨」(11)『モヒカン故郷に帰る』(16)、熊谷まどか監督『話す犬を、放す』(17)、鶴岡慧子監督『まく子』(19)など。最新作は、沖田監督『子供はわかってあげない』(21・公開中)。



その他問合せ

送信先アドレス:kyoto.office@vipo.or.jp
京都映画企画市事務局