◆ 平成23年度

■タイトル:『EDO OF THE DEAD』
■監  督:山本清史
■出  演:三元雅芸、青木佳音、真田幹也
■制  作:東映㈱京都撮影所

■ストーリー:
どこかの国の江戸時代、享保後期。

ゾンビが蔓延り、この世の地獄と化した街に、一人の忍者──通称ソトバがやってくる。
死の蔓延る世界で生きる意味とは何か。ソトバはその意味を求めて、彷徨い続けていた。
荒廃した街並みをゆっくりと進んでいくと、ゾンビたちの足音が聞こえてくる。
生きた人間と見るや、凶暴な動物のように襲ってくるゾンビたちに、武器として携えた「卒塔婆」を構え、こともなげに葬っていくソトバ。そう、その武器から取って、彼はソトバと呼ばれているのだ。
卒塔婆は、死者の成仏を願う供物である。
──あの世から甦った死者を、御仏の力で送り返す。
それがソトバの信念であった。今回も、御仏の加護に感謝し、送り返したゾンビたちの魂のため、手を合わせて祈った。
そのとき、どこからか女性の悲鳴が響く。声のした方へ急ぐと悲鳴の主は芸者(ゲイシャ)であった。打掛を翻しながら、ゾンビの集団から逃げようとしている。
生きている人間を見るのは久しぶりだった。ソトバは彼女を助けようと躍り出る。そして再び、卒塔婆を使ってゾンビを葬る。
ゲイシャもまた、生きる意味を見失っていたが、ソトバとの出会いに少しだけ希望を持ち直す。二人はこれからどこへ行き、どのように生きるのか。それはまだ、誰も知らない。

■企画者プロフィール:


山本清史(やまもと・きよし)
1978年、東京都八丈島出身。幼少期をマレーシアペナン島で過ごし、帰国。明治学院大学文学部心理学科卒業。
2004年、映画「ほんとうにあった怖い話 怨霊 劇場版」でデビュー。
2006年、映画「水霊 ミズチ」を全国公開。ドラマ「心霊探偵 八雲」を脚本・監督。
2007年、ドラマ「のぞき屋」を脚本・監督。
2008年、映画「禁番」(英題、END CALL)を日米合作。
2009年、映画「学校裏サイト」を原作・脚本・プロデュース。
2010年、ドラマ「新撰組 PEACE MAKER」を脚本・監督。
2011年、映画「やりすぎコンパニオンとアタシ物語」公開。PS3ゲーム「Dragon’s Dogma」のデモムービー演出を担当。

その他、J:COM「ZAQ」シリーズCM演出も手がけている。

■スチル:


■撮影風景: